INPEX(1605):自己資本比率61%の資源メジャーが見せる「原油価格に翻弄される株価」と「増配トレンド」の二面性
みなさん、こんにちは!『ゆるふわ投資部』の時間だよ。今回は日本最大の石油・天然ガス開発会社「INPEX(1605)」を取り上げよう。オーストラリアのイクシスLNGプロジェクトなど、世界中で資源開発を手がける東証プライムの資源メジャーだね。
資源系の会社って、なんとなく「配当が多そう」ってイメージがあります!でも株価はよく動くイメージも…実際どうなんですか?
いいところに気づいたワン。実際、この銘柄はこの1年で株価が1,990円から4,900円まで動いて、その後3,265円まで調整している。増配トレンドという「甘さ」と、資源価格連動という「荒さ」、両方の顔を持つ銘柄だ。じっくり見ていくワン。
基本データ
まずは株価と主要な投資指標を確認しましょう。
| 指標項目 | 数値 | 補足 |
|---|---|---|
| 株価(直近終値) | 3,265円 | 2026年6月30日時点 |
| 直近1年の高値/安値 | 4,900円/1,990円 | 高値:2026年3月27日、安値:2025年6月27日。値幅は2.5倍近くに達する |
| PER/PBR | 10.24倍/0.78倍 | 2026年6月30日時点。PBRは解散価値を下回る1倍未満の水準 |
| ROE | 7.92% | 実績ベース |
| EPS/BPS | 318.93円/4,207.52円 | 実績ベース |
| 時価総額 | 約4兆1,111億円 | 2026年6月30日時点。東証プライムでも有数の大型株 |
深掘り①:稼ぐ力を見る——資源価格に連動するビジネスモデル
2025年12月期の通期実績(IFRS連結)は、売上収益2兆113.51億円、営業利益1兆1,354.4億円、純利益3,938.36億円、EPS330.82円。営業利益率が50%を超える、非常に収益性の高い決算だったんだ。
営業利益率50%超えってすごいですね!何がそんなに儲かってるんですか?
主力はオーストラリアの「イクシスLNGプロジェクト」だね。日本最大級のLNG(液化天然ガス)開発事業で、ここに加えてアブダビ、インドネシアなど世界各地の権益からの原油・ガス販売が収益の柱になっている。ただし、これは裏を返せば「原油・天然ガス価格」と「為替(円安・円高)」に業績が直接左右されるビジネスということでもあるんだ。
直近の第1四半期(2026年1〜3月期)は、売上収益501,803百万円、営業利益278,215百万円、純利益109,414百万円、EPS94.08円と発表されているワン。外部の市場報道では、続く中間期(1〜6月期)は資源価格下落の影響で売上収益が前年比4.6%減の1兆円だった一方、法人所得税費用の減少などで中間純利益は前年比17.7%増の2,631億円になったとも伝えられている。「減収でも増益」というのは、税制や一時的な会計要因も絡むので、続く本決算での中身の精査が必要だワン。
深掘り②:還元する気はある?——増配トレンドをどう見るか
配当を見てみよう。2025年12月期の年間配当実績は100円、配当性向30.2%。そして会社は来期(2026年12月期)の配当予想を108円に引き上げているんだ。増配基調にあると言えるね。
増配なんですね!配当利回りはどのくらいになるんですか?
市場報道ベースでは配当利回り2.88%、配当性向30.22%という水準も伝えられているワン。さらに通期の純利益予想を前期比29.5%増の5,100億円へ上方修正したという情報もある。ただしこれは資源価格や為替次第で簡単にひっくり返る性質の利益だ。「増配=安定」と直結させず、原資となる利益の中身を見ておくべきだワン。
深掘り③:倒れない筋肉はあるか
財務面はかなり強固だよ。2026年1〜3月期末時点で総資産8兆194.09億円に対し純資産5兆1,227.33億円、自己資本比率61.0%。資源開発という巨額投資が必要な業種でこの水準は優秀と言えるね。
通期実績ベースのキャッシュフローも見ておくワン。営業CFは+6,938.93億円と潤沢。ただし投資CFは-6,687.34億円と、稼いだキャッシュのほぼ全てを資源開発投資に再投資している構図だ。これは資源メジャーとしては王道の動きだが、大型プロジェクトが不調になれば一気に重荷になるリスクもあるワン。
深掘り④:なぜ株価はここまで荒れるのか
1年で1,990円から4,900円まで上がって、また3,265円まで下がって…ジェットコースターみたいな値動きですね!
そうだね。INPEXの業績は原油・天然ガス価格と為替レートに大きく連動するから、国際情勢や資源相場のニュースひとつで株価が大きく動きやすいんだ。PBR0.78倍という水準は、市場がまだ将来の資源価格変動リスクを織り込んで慎重に評価しているとも解釈できるよ。
ゼニラシの毒舌チェック:最大のリスクは?
今回のリスクは3つだワン。①原油・天然ガス価格や為替の変動で業績・株価が大きくブレるシクリカル(景気循環)銘柄である、②稼いだキャッシュのほとんどを資源開発投資に振り向けており、大型プロジェクトの進捗次第で財務負担が増す可能性がある、③配当は増配基調でも、原資となる利益自体が資源価格次第で変動しやすい。「高配当・大型優良株」という安心感だけで見るのではなく、資源価格連動リスクを理解した上で向き合う必要があるワン。
まとめ:ゆるふわ投資部の最終ジャッジ
INPEXは自己資本比率61%という強固な財務基盤を持ち、増配トレンドにもある資源メジャーだよ。一方で株価・業績ともに資源価格や為替に大きく左右される性質があるから、「なぜ株価が動いたのか」を国際的な資源市況のニュースと合わせて追いかける姿勢が欠かせない銘柄だね。
資源系の会社は、ニュースをちゃんと追いかけないと値動きの理由が分からなくなっちゃうんですね…勉強になりました!
財務は強いが、値動きの荒さは覚悟しておくんだぞワン。最終的な投資判断は、最新の決算や適時開示、資源相場の動向を自分の目で確認した上で、自己責任で下すんだぞワン。この記事は情報提供が目的で、特定の売買を勧めるものじゃないワン。















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