○(7914)共同印刷 : 利回り5.22%で年8,000円!需給リスクを許容し家計の配当力を高めるスパイス設計

銘柄紹介

共同印刷(7914)の配当利回り5.22%は買いか?PBR0.65倍の超割安老舗プリンターの「稼ぐ力」と「隠れたリスク」を徹底分析!

ふわり
ふわり

シロさん、ゼニラシちゃん!大変です!ニュースを見たら、イーロン・マスク氏率いる「スペースX」が米ナスダック市場に新規上場(IPO)するかもしれないって書いてありました!なんと調達額が12兆円規模だとか……!宇宙旅行の時代が本当に来ちゃうんですね。ワクワクします!

シロさん
シロさん

おや、ふわりちゃん。最先端のニュースに目を付けるなんて、アンテナが広がってきたね。確かにスペースXのIPOは世界中の個人投資家が注目しているビッグイベントだ。ただ、これだけ巨大な上場となると、市場の資金が一気に吸い取られて、一時的に他の株式市場の需給が悪化するんじゃないかという懸念もあるんだよ。お祭り騒ぎの裏には、常に需給の波が隠れているものなんだね。

ゼニラシ
ゼニラシ

ふん、相変わらずお花畑な脳みそだワン!宇宙のロマンで飯が食えると思ったら大間違いだワン。だいたい、そんな遠い宇宙の株を追いかける前に、自分たちの足元を見てみろワン。お前のお財布は、常に重力に負けてペシャンコじゃないかワン!まずは地球上で、確実にチャリンチャリンと現金を運んでくれる地味で堅実な高配当株を探すのが先決だワン!

ふわり
ふわり

ぐぬぬ……。相変わらずゼニラシちゃんは手厳しいですね。でも、お財布がペシャンコなのは否定できません(涙)。何かこう、私たちの生活に密着していて、倒れる心配が少なくて、それでいて配当をたっぷりくれるお宝銘柄ってないんでしょうか?

シロさん
シロさん

それなら、今日紹介する銘柄がぴったりかもしれないね。日本で知らない人はいない、あの老舗印刷会社の一角、「共同印刷(7914)」だよ。実は今、この共同印刷の配当利回りが「5.22%」という、歴史的な高水準に達しているんだ。今日はこの渋い老舗企業の「稼ぐ力」と「隠れたリスク」について、じっくり解剖していこうか。

ふわり
ふわり

ええっ!?共同印刷って、教科書とか雑誌とかを刷っている、あの超お堅い会社ですよね?そんなお堅い歴史ある企業が利回り5%を超えているなんて、信じられません!さっそく詳しいデータを教えてください!

共同印刷(7914)の基本データと最新動向

共同印刷(7914)は、大日本印刷(DNP)や凸版印刷(TOPPAN)に次ぐ、国内上位クラスの総合印刷会社です。まずは、その「見た目の数字」がどうなっているのか、最新の基本データを確認してみましょう。

指標名 数値(最新データ) ゆるふわ投資部の視点
株価(前日終値) 1,542円 15万円前後で1単元(100株)購入可能な、比較的投資しやすい価格帯だね。
配当利回り(会社予想) 5.22% 文句なしの超高配当!日本株の平均利回りを大きく上回る水準だよ。
1株配当(会社予想) 80.00円 年間で100株持っていれば8,000円(税引前)の配当金がもらえる計算だね。
PER(会社予想) 10.10倍 15倍以下が割安の目安とされる中、10倍前半とかなりお値打ち感があるよ。
PBR(実績) 0.65倍 1倍を大きく割り込む水準。東証が求める「PBR改善要求」のターゲットそのものだね。
自己資本比率 52.7% 一般に30%以上が安全とされる中で、50%超えは製造業として十分合格点!
時価総額 46,020百万円 中型株サイズ。流動性はそこそこあるけれど、急な大口売買で株価が動くこともあるよ。
ゼニラシ
ゼニラシ

おいおい、PBR0.65倍で配当利回り5.22%だと?数字だけ見ると、一見「お宝の山」に見えるワン。だが、世の中に美味い話がそう簡単に転がっているわけがないワン。市場がこの株を「PBR0.65倍」という、解散価値以下の安値で放置しているのには、それなりのドロドロした理由があるはずだワン!

ふわり
ふわり

うっ、確かに……。だって今って、スマホやタブレットの普及で「ペーパーレス化」がどんどん進んでいますよね。本や雑誌を買う人も減っているし、企業のチラシやパンフレットもネット広告に代わっています。印刷屋さんって、正直言って「ジリ貧の斜陽産業」なんじゃ……?

シロさん
シロさん

ふふ、素晴らしい着眼点だね、ふわりちゃん。確かに、従来の「紙にインクを載せて刷る」というだけの印刷ビジネスは、年々縮小している。でもね、共同印刷はただ手をこまねいて衰退を待っていたわけではないんだ。実は彼らの「稼ぐ力の秘密」は、紙以外のところに隠されているんだよ。

深掘り:共同印刷の「稼ぐ力」と「紙に頼らない戦略」

共同印刷の事業は、単なる紙の印刷にとどまりません。現在の彼らのポートフォリオは、大きく以下の3つの柱で構成されています。

  • ① 情報コミュニケーション部門: カレンダー、一般書籍、教科書、年史など、いわゆる従来の「印刷」やデータプリントサービス。
  • ② 情報メディア部門: ICカード、ビジネスフォーム、通知書作成など、高度なセキュリティが求められるIT・情報処理サービス。
  • ③ 生活・産業資材部門: ★ここの成長が著しい! 食品や日用品のパッケージ(レトルトパウチ、化粧品のアルミチューブ)、医薬品用の高機能包装材、建材用シートなど。
ふわり
ふわり

へえー!お菓子のパッケージや、化粧品のチューブ、お薬の包装まで作っているんですね!それって、私たちが毎日手にする日用品ばかりじゃないですか!

シロさん
シロさん

その通り。例えば、最近のレトルト食品はレンジでそのままチンできる袋が多いよね。あの袋には、高い気密性と耐熱性、そして蒸気を逃がす特殊な弁の技術が必要なんだ。これらはすべて、印刷会社が長年培ってきた「ラミネート・加工技術」が生み出した高付加価値商品なんだよ。海外の有名日用品ブランドの動向を報じるCNBCのニュースでも、消費財パッケージ(CPG)の重要性は日々高まっているとされている。共同印刷のこの「生活・産業資材部門」は、まさに生活必需品だから、不況にもめちゃくちゃ強いんだ。

ゼニラシ
ゼニラシ

どれどれ、アイフィスジャパンの情報を見てみるワン。〈収益性〉は「改善傾向」とあるな。営業利益率と純利益率は前年同期比で持続的に上向いていて、直近もその勢いを維持。ROE(自己資本利益率)やROA(総資産利益率)も、一般的に望ましいとされる水準に近づいているワン。さらに、〈成長性〉でも「売上高は前年同期比で拡大傾向が続き、EPS(1株利益)も右肩上がり、フリーキャッシュフローも改善方向」と書かれているワン。地味だ地味だと侮っていたが、しっかりと稼ぎの構造改革が進んでいるようだワン。

シロさん
シロさん

そうなんだ。ペーパーレスの波を受けて、不採算の商業印刷設備は縮小・統合を進める一方で、成長するパッケージ分野や、デジタル技術を融合した「セキュリティ印刷(マイナンバーカードやICキャッシュカード等)」への投資を強化している。これが、直近の利益率改善に大きく貢献しているんだね。以前紹介した、同じくパッケージや紙製品を扱う高配当銘柄の スーパーバッグ(3945) や、同じセクターのライバルである 東リ(7971) と同様に、内需の底堅い需要を掴んでいるのが強みだよ。

なぜこれほど高配当なのか?「東証の圧力」と「株主還元姿勢」

さて、業績が改善傾向にあるとはいえ、なぜ配当利回りが「5%超え」という異常な高さになっているのでしょうか。その背景には、日本の株式市場全体を揺るがしている「ある改革」があります。

ふわり
ふわり

あ!もしかして、最近よく聞く「PBR1倍割れ改善対策」ですか!?

シロさん
シロさん

正解!素晴らしいね、ふわりちゃん。東証は「PBRが1倍を下回っている企業は、資本効率を高めてもっと株価を上げる努力をしなさい!」と強く求めている。共同印刷のPBRは現在「0.65倍」。これは「会社が持っている純資産の価値よりも、株式市場での評価(時価総額)の方が大幅に安い」という状態なんだ。極端に言えば、今会社を解散して資産をみんなで分けた方が儲かる、というレベルで放置されてきたんだよ。

ゼニラシ
ゼニラシ

株主からすれば「金を貯め込んで何もしないサボり企業」に見えるわけだワン。だから、会社側も必死になって「ちゃんと配当を増やします!自社株買いもやります!」とアピールし始めたんだワン。共同印刷は中期経営計画の中で、自己資本配当率(DOE)を意識した安定的かつ積極的な株主還元方針を打ち出しているワン。つまり、一時的な業績のブレに左右されず、純資産に対して一定割合の配当を出し続けるという姿勢だワン。だからこそ、今の「1株配当:80円(利回り5.22%)」という大盤振る舞いが実現しているんだワン!

ふわり
ふわり

なるほど〜!東証さんのプレッシャーのおかげで、私たち個人投資家がその恩恵(高配当)をたっぷり受け取れているわけですね。ありがとう、東証さん!これなら安心して買えちゃうかも!

ゼニラシ
ゼニラシ

ストーーーップだワン!そこで脳死で買いボタンを押すから、お前はいつまでも「損小利極小」の養分投資家なんだワン!ここからは、共同印刷の財務の筋肉をチェックした上で、裏に潜む「最大のリスク」を徹底的に暴いていくワン。現実を直視するんだワン!

財務の「筋肉」チェック:倒れないための安全性

いくら配当利回りが高くても、すぐに倒産してしまったり、無茶な借金で配当を出している(いわゆるタコ足配当)のであれば意味がありません。共同印刷の「安全性」と「キャッシュフロー」について見ていきましょう。

シロさん
シロさん

財務の健全性を測る「自己資本比率」は現在52.7%だね。製造業としての合格ラインである30%を大きく超えていて、非常に健全。さらに有利子負債(借金)はおおむね減少傾向にあるんだ。また、フリーキャッシュフロー(自由に使える現金)も改善傾向にあるから、会社の手元資金にはかなり余裕がある状態だと言えるよ。同じく財務が鉄壁で知られる 立川ブラインド工業(7989) や、印刷機器の老舗である 小森コーポレーション(6349) にも引けを取らない安定感だね。

ふわり
ふわり

借金が減っていて、手元の現金が増えていて、自己資本比率も50%超え……!それって、家計で言うなら「マイホームのローンを繰り上げ返済しつつ、貯金をしっかり貯めていて、毎月のパート収入(本業)も安定している」みたいな理想的な状態ですよね!

ゼニラシ
ゼニラシ

ふん、確かに財務の「盾」はそれなりに頑丈だワン。すぐに潰れるような会社ではないことは認めてやるワン。だが!堅い防具を持っているからといって、これから先の戦い(市場競争)に勝ち続けられるかは別問題だワン。牙を持たないカメは、いずれ大きな波に飲み込まれて砂浜に取り残されるだけだワン。今からこの株が抱える「3つの大問題」を突きつけてやるワン!

ゼニラシの毒舌チェック!共同印刷に潜む「3つの最大懸念」

ゼニラシ
ゼニラシ

お金の匂いに敏感なオレ様が、この銘柄のネガティブな真実を3つにまとめたワン。耳をかっぽじってよく聞くワン!

懸念①:本業である「情報メディア・出版」の構造的衰退

いくらパッケージ(生活・産業資材)やICカードが伸びているとはいえ、同社の売上の依然として大きな割合を占めているのは「紙の印刷物」や「企業の販促物」です。学校の教科書や、大手出版社の雑誌など、デジタル移行によって発行部数が減り続けている現実は避けられません。この縮小スピードがパッケージ事業の成長スピードを上回ってしまった場合、将来的に売上高がじわじわと削られ、かつてのライバルたちの二の舞(売上減少による固定費負担の増加)になる懸念が常にあります。印刷技術の王様である 理想科学工業(6413) のようなニッチな強みを持つ企業であっても、市場の縮小には常に頭を悩ませているのだワン。

懸念②:原材料価格・エネルギーコスト高騰のダブルパンチ

印刷やパッケージの製造には、大量の「紙」「プラスチック原料」「インク」、そしてそれらを加工するための「電気・ガス(エネルギー)」が必要です。昨今の世界的な資源高や円安によって、原材料費は高騰し続けています。同社は価格転嫁を進めていますが、大日本印刷やTOPPANといった超巨大ガリバー企業に比べて規模が小さいため、クライアント(大手食品メーカーや出版社)に対する価格交渉力がやや弱い側面があります。もし今後、さらにインフレが加速すれば、せっかく改善してきた利益率が再び圧迫されるリスクがあるワン!

懸念③:上値を重くする「重い需給」と流動性の低さ

ここが最も重要なポイントだワン!直近の信用取引データを見ると、信用買残が「236,500株」に対して、出来高(1日の取引量)が「28,000株(10:29時点)」程度しかないワン。信用倍率は「3.83倍」だワン。
出来高に対して信用買残が非常に多く、これは「株価が上がったらすぐに売りたいと思っている、短期目的の個人投資家の『売り圧力』が上蓋のように重くのしかかっている」状態を意味しているワン。何か良い材料が出て株価が上がろうとしても、この重い買い残が「やれやれ売り(同値撤退や微益での売り抜け)」となって降ってくるため、株価が上値重く推移しやすいんだワン!

ふわり
ふわり

うぐぅ……!確かに、1日の出来高が3万株に満たない中で、その何倍もの「信用買い残(いつか売らなきゃいけない株)」があるのは、ちょっと不気味ですね。せっかくいい決算が出ても、株価がスルスル上がりにくい環境なんだ……。

シロさん
シロさん

そうだね、ゼニラシちゃんの言う通り、需給面での重さは短期的な株価の上昇を阻む要因になる。だから、この銘柄は「来週・来月までにキャピタルゲイン(値上がり益)を得たい!」という短期トレードには全く向かないんだ。しかし逆に言えば、こうした需給の重さや、印刷業界という地味なイメージがあるからこそ、株価が「PBR0.65倍」という割安な位置で放置され、結果として「配当利回り5.22%」という魅力的な水準が維持されている、とも捉えられるね。

ゆるふわ投資部の結論:共同印刷は「買い」か「見送り」か?

これまでの分析をふまえ、ゆるふわ投資部としての最終ジャッジを下します!

ふわり
ふわり

私は、「ポートフォリオの安定剤として、少額ずつ仕込むなら大アリ!」だと思います!
ペーパーレスの逆風はあるけれど、食品パッケージや医薬品の包装は、私たちが生きている限り絶対に無くならない分野です。しかも、自己資本比率50%超えで倒産リスクが極めて低く、配当利回り5%超えを維持してくれるなら、毎月のお小遣いを運んでくれる『頼もしい地味なおじさん』として、我が家の家計をしっかり支えてくれそうです!

シロさん
シロさん

私は「時間分散を意識した、長期の配当生活用ポートフォリオのサブメンバー」として推奨したいね。
一気に大金を投じるのではなく、株価が下がった局面(年初来安値の1,464円付近など)を狙って、少しずつ拾っていくのが賢い戦略だ。PBR改善に対する会社の姿勢は本物だし、DOE(自己資本配当率)をベースにした還元方針であれば、急な減配リスクも低い。利回り5%をじっくりもらいながら、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)やパッケージ事業の成長を、数年単位で長く見守るのが大人の投資スタイルだね。

ゼニラシ
ゼニラシ

ふん、最後はオレ様がまとめてやるワン。
結論は、「夢を見ない、現実主義の配当コレクターになら合格点をやるワン!」
スペースXみたいな宇宙の超大型IPOに目が眩んで、高いボラティリティにハラハラするより、共同印刷のように「毎日みんなが手にするレトルトカレーの袋」や「財布に入っているクレジットカード」から、確実にチャリンと配当金をむしり取る方が、精神衛生上よっぽど健康的だワン。
ただし、出来高が少なくて信用買残が重いから、株価が急騰することは滅多にないワン。そこだけは勘違いするなワン!退屈さに耐えられる者だけが、年間5.22%の不労所得を手に入れられるワン!

ふわり
ふわり

退屈に耐える投資、それこそが「ゆるふわ投資部」の真髄ですね!私もさっそく、マイペースにこの『地味お宝プリンター』をチェックリストに入れて、株価が下がったタイミングをじっくり待ちたいと思います!

シロさん
シロさん

うん、焦らずにじっくり構えるのが一番の近道だよ。皆さんも、ご自身の資産状況と相談しながら、ポートフォリオの『隠し味』として共同印刷(7914)を検討してみてはいかがでしょうか。それでは、また次回の記事でお会いしましょう!

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