はせがわ(8230):PBR0.44倍の仏壇仏具最大手、配当性向94%まで膨らんだ「15円配当」と深まる第1四半期の赤字
みなさん、こんにちは!『ゆるふわ投資部』の時間だよ。今回は東証スタンダードの「はせがわ(8230)」。「お仏壇のはせがわ」で知られる仏壇仏具の最大手で、最近はお墓や納骨堂などの「遺骨供養」事業にも力を入れているよ。
PBR0.44倍で、配当利回りも5%近いんですね。会社の純資産の半分以下の値段で買えるってことですよね?
数字の上ではそうだワン。だが前期の純利益は前の期から約68%減り、配当性向は93.6%まで膨らんだ。今期は大幅増益の予想を出しているが、第1四半期は赤字がさらに深くなっている。「安い」には安いなりの理由があるのか、見ていくワン。
基本データ
株価はランキングデータ(2026年9月18日時点)、その他はJ-Quantsおよび会社の決算短信をもとにしています。
| 指標項目 | 数値 | 補足 |
|---|---|---|
| 株価 | 307円 | 2026年9月18日時点。1年前(2025年7月1日)の304円からほぼ横ばい |
| 直近1年の高値/安値 | 338円/303円 | 高値:2026年3月6日、安値:2025年7月7日(6月末までのJ-Quantsデータ)。値動きは非常に小さい |
| 予想PER/PBR | 約10.0倍/約0.44倍 | 今期予想EPS30.78円、前期末BPS702.79円で計算 |
| 予想配当/利回り | 15円/約4.89% | 中間7.5円+期末7.5円。3期連続で据え置き |
| ROE | 2.3% | 2026年3月期実績。今期予想ベースでも4.4%程度 |
| 自己資本比率 | 60.2% | 2026年3月末時点 |
| 時価総額 | 約56億円 | 株価×発行済株式数(自己株式除く)で概算 |
深掘り①:稼ぐ力を見る——横ばいの売上と、削られる利益
2026年3月期の通期実績は、売上高211.22億円(前期比0.5%減)、営業利益7.72億円(同35.9%減)、純利益2.91億円(同67.8%減)、EPS16.02円。売上はほぼ横ばいなのに、利益が大きく削られた格好だね。
期初の予想と比べるとどうだったんですか?
期初予想は営業利益7.0億円・純利益3.8億円だったから、営業利益は予想を上回ったけど、純利益は約23%届かなかった。もともと大幅減益の予想だったうえに、最終利益はさらに下振れたんだ。
気になるのは第1四半期(4〜6月)の推移だワン。営業損益は2024年4〜6月期が-0.07億円、2025年4〜6月期が-1.24億円、そして2026年4〜6月期は-2.95億円。仏壇仏具・遺骨供養の両事業とも販売件数が減って、売上高は46.55億円(前年同期比6.3%減)、純損益も-2.35億円と赤字幅が年々広がっているワン。
毎年、赤字が大きくなってる……!
一方で会社は、2027年3月期に売上高230億円(8.9%増)、営業利益10億円(29.5%増)、純利益5.6億円(92.2%増)という強気の回復予想を出している。第1四半期は例年お彼岸やお盆の前で需要が弱い時期でもあるから、赤字自体は季節性の面もあるんだ。
季節性で片付けるには、数字が厳しいワン。第1四半期で-2.95億円を出した以上、通期で営業利益10億円を達成するには残り9か月で約12.95億円を稼ぐ必要がある。前期の同じ9か月は約8.96億円だったから、約45%の上積みが必要だワン。かなりハードルが高いぞ。
深掘り②:還元する気はある?——動かない「15円」
配当は中間7.5円・期末7.5円の年15円を、2025年3月期・2026年3月期・2027年3月期予想と3期連続で維持しているよ。配当総額は約2.7億円だね。
利益が減っても配当を変えないのは、安心感がありますね。
配当性向で見ると景色が変わるワン。2025年3月期は30.1%だったのが、2026年3月期は93.6%。利益のほとんどを配当で払った計算だ。今期予想どおりに純利益5.6億円まで戻れば配当性向は約49%に下がるが、前期並みの利益に終われば、また100%近くになるワン。
キャッシュで見ると、前期の営業キャッシュフローは4.27億円で、配当約2.7億円はまかなえている。自己資本比率も高いから、すぐに減配を迫られる状況ではないと思うよ。ただ、「利益が回復しないまま15円を払い続ける」状態が長引けば、方針の見直しもあり得るね。
深掘り③:倒れない筋肉はあるか——自己資本比率60%と純資産の厚み
財務は安定しているよ。2026年3月末の総資産212.46億円に対し純資産127.84億円、自己資本比率60.2%。現金同等物は24.05億円あるね。
そして時価総額は約56億円。純資産127.84億円の半分以下しか株価に反映されていないんだ。これがPBR0.44倍の正体だよ。
PBRが低いのは、ROEが2.3%と低いからだワン。純資産をたくさん持っていても、それで稼げていなければ市場は評価しない。仏壇離れという構造的な逆風の中で、遺骨供養など新しい柱でどこまで稼げるようになるか——PBRが見直されるかどうかはそこ次第だワン。
ゼニラシの毒舌チェック:最大のリスクは?
最大のリスクは「縮む市場で、回復シナリオが後ろ倒しになり続けること」だワン。①住宅事情や供養の形の変化で、仏壇の需要は構造的に縮みやすい、②第1四半期は3年連続の営業赤字で赤字幅も拡大し、今期は通期予想達成に残り9か月で前年比約45%の上積みが必要、③前期の配当性向93.6%で、利益が戻らなければ15円配当の持続性に疑問が出る、④ROE2.3%と資本効率が低く、PBRの低さが「万年割安」で終わる可能性がある。資産の厚みは下支えになるが、それだけで株価が上がるわけじゃないワン。
まとめ:ゆるふわ投資部の最終ジャッジ
はせがわは、自己資本比率60%・PBR0.44倍という資産の厚みと、3期連続で維持している15円配当が特徴の会社だよ。一方で利益は前期に大きく落ち込み、今期の第1四半期も赤字が広がった。会社の強気な回復予想が実現するかどうかが、配当の持続性にも直結する銘柄だね。
PBRが低いときは「なぜ低いのか」をROEで確かめるといいんですね。11月の中間決算で、お盆・お彼岸シーズンの売れ行きがどうだったか見てみます!
その通りだワン。7〜9月は需要期だから、そこで巻き返せているかが勝負だぞ。最終的な投資判断は、最新の決算や適時開示を自分の目で確認した上で、自己責任で下すんだワン。この記事は情報提供が目的で、特定の売買を勧めるものじゃないワン。














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