○(9622)スペース : 利回り4.99%で家計の配当力を強化!鉄壁財務で守りを固めるサテライト設計

銘柄紹介

スペースXじゃない!?利回り4.99%の隠れた実力派「(株)スペース」の実力と罠を徹底解剖!

ふわり
ふわり

シロさん、ゼニラシちゃん!ついにやっちゃいました!今をときめく超巨大宇宙ベンチャーの株を、日本の証券口座から全力で買っちゃいましたよ!これで私もイーロン・マスクと一緒に宇宙旅行へ出発ですー!

シロさん
シロさん

おや、ふわりちゃん。イーロン・マスクということは……もしかして最近話題の「スペースX」のことかい?でも、日本の証券口座から日本円でパッと買えるような銘柄だったかな?

ゼニラシ
ゼニラシ

おいおい、嫌な予感しかしないワン。ふわり、お前まさか、日本の東証に上場している「(株)スペース」をスペースXと勘違いして買い付けたんじゃないだろうなワン?

ふわり
ふわり

えっ……!?ち、違いますか?証券アプリの検索窓に「スペース」って入れたら、一番上に堂々と出てきたんです!株価も1,400円台でお手頃だったし、配当利回りも約5%って書いてあって、「宇宙開発企業なのにこんなに配当をくれるなんてイーロンはなんて太っ腹なんだ!」って感動してポチったんですけど……。

シロさん
シロさん

ふふ、やっぱりそうだったね。ふわりちゃん、君が買ったのはアメリカの宇宙ロケット開発会社ではなく、日本の「空間プロデュース(店舗ディスプレイ)」の大手企業、株式会社スペース(証券コード:9622)だよ。残念ながらロケットは飛ばないし、火星にも行けないね。

ゼニラシ
ゼニラシ

痛恨のミスだワン!そもそも本物のスペースX(SPCX)は、上場後の熱狂から一転して株価の下落が続いているワン。135ドルのIPO(新規公開)価格を上場後に初めて割り込んで、ピーク時から時価総額が約200兆円も消失したってニュースになったばかりだワン。イーロン・マスクの資産も6兆円規模で減少して、投資家たちは青ざめている最中なんだワン!

ふわり
ふわり

キャーーー!スペースXってそんなに暴落してたんですか!?じゃあ、私が買った「スペース」も一緒に大暴落しちゃうんじゃ……!私のお小遣いが宇宙の藻屑になっちゃうーーー!

シロさん
シロさん

大丈夫、落ち着いてごらん。名前はそっくりだけど、日本の「(株)スペース」は宇宙ビジネスとは一切関係がないんだ。むしろ、イオンモールや専門店、オフィス、ホテルの内装やデザインを手掛ける、非常に堅実で「筋肉質な財務」を持った素晴らしい高配当株なんだよ。今回の勘違いは、怪我の功名になるかもしれないね。

ゼニラシ
ゼニラシ

フン、確かに数字を見てみると、あの派手で赤字まみれのスペースXなんかより、こっちの地味な日本株スペースの方がよっぽど家計を潤してくれるポテンシャルを秘めているワン。配当利回りは驚異の4.99%、自己資本比率は77.2%という超・鉄壁ボディだワン。どれどれ、本気で分析してやるから耳の穴かっぽじって聞くワン!

基本データと最新動向

まずは、今回ふわりちゃんが「運命の勘違い」で引き当てた、日本の「(株)スペース」のリアルな財務データを確認してみましょう。株式市場でのリアルタイムな評価がこちらです。

指標項目 最新データ(2026年7月15日時点) 解説とポイント
株価 1,451.3円 10万円台半ばで買えるお手頃な価格帯だね。
配当利回り(会社予想) 4.99% 日本株の中でもトップクラスの超高配当水準ワン!
1株配当(会社予想) 72.00円(2026/12期) 100株持っていれば、年間7,200円の不労所得だね。
PER(会社予想) 10.73倍 割安の目安とされる15倍を大きく下回っているワン。
PBR(実績) 1.01倍 企業の解散価値(1倍)とほぼ同等の超バリュー水準。
自己資本比率 77.2% 無借金に近い、言葉通りの「鉄壁財務」だね。
最低購入代金 144,300円 新NISAの成長投資枠でもサクッと買える規模感ワン。
信用倍率 77.77倍 ※要注意!需給がかなり偏っているワン(後述するワン)。
ふわり
ふわり

わぁ、利回りが4.99%ってほぼ5%じゃないですか!しかも最低購入代金が約14万4,000円。これなら私みたいなお小遣い投資家でも手が届きやすいです。でも、こんなに高い利回りを出しちゃって、会社は潰れたりしないんですか?

シロさん
シロさん

そこがこの銘柄の最大の魅力だね。財務の健全性を示す「自己資本比率」が77.2%もあるんだ。一般的な企業だと、40%以上あれば十分に健全だと言われるから、77%超えというのは「ちょっとやそっとの不況ではビクともしないレベル」の強固さなんだよ。有利子負債(借金)も緩やかに減少傾向で、実質的な無借金経営に近い状態なんだ。

ゼニラシ
ゼニラシ

ふむ、ネットネット株(正味流動資産が時価総額を上回る超割安株)とまではいかなくても、PBR1.01倍、PER10.73倍は完全に見捨てられたバリュー株のそれだワン。でも、安いからといって業績がボロボロだったら「安物買いの銭失い」になるワン。本当にこの会社、稼げているのかワン?

深掘り:稼ぐ力と還元姿勢

① (株)スペースってどんな会社?

株式会社スペースは、私たちが普段お世話になっている「商業空間のプロデュース」を専門とする会社です。具体的には、イオンモールなどの大型ショッピングセンターに入っているアパレルショップ、飲食店、さらにはホテルのロビー、企業のオフィス、博覧会などのイベントスペースまで、あらゆる空間の「企画・デザイン・設計・施工」を一気通貫で手掛けています。

自分たちで工場や店舗を持つわけではないため、設備投資があまり必要ない「ファブレス(工場を持たない)型」のビジネスモデルです。そのため、固定費が軽く、不況の際にも赤字になりにくいという特徴を持っています。以前本ブログで紹介した同業大手の(6540)船場とも非常によく似たビジネスモデルですね。

ふわり
ふわり

なるほど!お店のオシャレな内装や、居心地のいいカフェの空間を作っている会社なんですね。確かに、ネットショッピングが増えたとはいえ、リアルなお店の「体験価値」ってすごく重要になってきてるから、改装需要はたくさんありそう!

シロさん
シロさん

その通り。最近では、ハイブリッドワークの定着によって「行きたくなるようなオフィス」にリニューアルする企業が増えているんだ。過去に取り上げたオフィス内装関連の(9827)リリカラの時にもお話ししたけれど、この「空間のリニューアル需要」は非常に底堅いんだよ。

② 稼ぐ力(収益性)の最新動向

データによると、(株)スペースの収益性は現在「改善傾向」にあります。
売上高は前年同期比で拡大が続く綺麗な右肩上がりとなっており、直近では純利益率と営業利益率もともに上向きに推移しています。さらに、効率よく稼げているかを示す指標であるROE(自己資本利益率)は11.18%を記録しています。

ゼニラシ
ゼニラシ

ほほう、ROEが11%を超えているのは優秀だワン。一般的に日本企業は「8%」が合格ラインとされている中、これを余裕でクリアしているワン。内部にため込んだ膨大なキャッシュを腐らせず、ちゃんと本業の案件獲得で効率的に回し始めている証拠だワン。

シロさん
シロさん

EPS(1株当たりの利益)も前年同期比で増加トレンドにあり、振れ幅が小さいのも投資家としては安心できるポイントだね。さらに、現金をどれだけ生み出せたかを示す「フリーキャッシュフロー」にも改善が見られる。これこそ、高配当を維持するための強固な原資になっているんだよ。

③ 驚異の配当ポリシー:利回り4.99%の正体

ここで気になるのが、「本当にこの4.99%の配当は維持できるのか?」という点です。高配当株投資で最も避けなければいけないのは、無理なタコ足配当による「急な減配」です。過去に本ブログで警告した(3079)ディーブイエックスや、無理な配当が重荷になった(5938)LIXILのような事例を避けるためにも、配当の安全性を計算してみましょう。

ふわり
ふわり

えーっと、配当の健全性を確かめるには、会社の「1株あたり利益(EPS)」と「配当金」を比べるんですよね!メモによると、会社予想のEPSは134.51円で、予想配当金は72.00円です!

シロさん
シロさん

素晴らしい、ふわりちゃん。大正解だよ。この2つの数値から「配当性向(利益の何%を配当に回しているか)」を計算すると、以下のようになるんだ。

72.00円(配当) ÷ 134.51円(EPS) = 約53.5%

一般的に、配当性向が70%〜80%を超えてくると「無理をしている」と判断されますが、スペースの53.5%という数字は「十分に稼いだ利益の範囲内で支払われている、持続可能な高配当」だと言えるね。

ゼニラシ
ゼニラシ

おまけに、この会社は溜め込んだ純資産(BPS:1,425.48円)が株価(1,451.3円)とほぼ同等なんだワン。つまり、今この瞬間、会社を丸ごと解散して資産を分け合っても、投資したお金がほぼそのまま返ってくるレベルで守りが固いんだワン。これなら、多少の業績下振れがあっても、自慢の「財務の盾」を使って配当を出し続ける余力がたっぷりあるワン!

ゼニラシの毒舌チェック(懸念点)

ゼニラシ
ゼニラシ

おいおい、ここまで甘い汁だけ吸わせて終わるわけがないワン!ゆるふわ投資部の毒舌担当として、この『(株)スペース』に潜む真っ黒なリスクを3つ、容赦なく暴いてやるワン!騙されちゃいけないワン!

ふわり
ふわり

ひえええ、出ました!ゼニラシちゃんのマネーホークアイ(金に汚い目)!今度は一体どんな罠があるんですか!?

リスク1:THE・景気敏感セクターであること

空間プロデュース業というのは、良くも悪くも「クライアント企業の出店意欲・設備投資予算」に100%依存しています。
景気が悪化してモノが売れなくなれば、アパレルブランドや飲食チェーンは「新規出店を凍結しよう」「既存店の改装を先送りしよう」と考えます。そうなれば、スペースへの発注は一瞬で激減します。
ディフェンシブ株(通信やインフラなど、不況に強い株)とは正反対の「景気敏感株(シクリカル銘柄)」であることを忘れてはなりません。

リスク2:地獄の「建設資材高騰」と「人手不足」

近年、鋼材や木材などの原材料費、そして電気代やガソリン代が絶賛高騰中です。さらに、日本の建設業界は深刻な「職人不足(2024年問題含む)」に直面しています。
店舗を施工するための人件費や外注費が跳ね上がっており、これをクライアントに上手く価格転嫁できないと、案件はたくさんあっても「利益はスカスカ」という「忙しい割に儲からない地獄」に陥るリスクがあります。

リスク3:流動性が死んでいる&「信用倍率77.77倍」という悪夢

ゼニラシ
ゼニラシ

実はこれが一番の懸念点だワン!データを見ると、1日の「出来高」はわずか13,100株(東証)や夜間取引にいたっては数百株レベルだワン。つまり、この株は市場でほとんど取引されていない、超不人気・マイナー株なんだワン!

ふわり
ふわり

取引が少ないと、何か問題があるんですか?安く買えて、配当がもらえるなら関係ない気がするんですけど……。

シロさん
シロさん

それが大ありなんだよ、ふわりちゃん。出来高が少ないということは、「いざ売りたい」と思った時に、買い手がいなくて自分の希望価格で売れない(流動性リスク)があるんだ。さらに、今回のデータをよく見てごらん。「信用倍率77.77倍」になっているね。

ゼニラシ
ゼニラシ

そうだワン!信用取引で「将来値上がりすると思って、借金して株を買っている人(信用買残:101,100株)」が、売りを狙っている人(信用売残:1,300株)に対して圧倒的に多すぎるんだワン!
この借金で買っている人たちは、期限(基本6ヶ月)が来たら必ず売らなきゃいけないワン。1日の取引高がたったの1万株ちょっとしかないのに、その背後に10万株以上の「将来の売り圧力」がドカンと控えているんだワン。これじゃあ、株価が上がろうとしても、上値が重くてなかなか上がらないワン!

ふわり
ふわり

ひぃぃ!「77.77」って一見ラッキーセブンで縁起が良さそうに見えたのに、実は「売りたい人が行列を作って待っている状態」の恐ろしい数字だったんですね……!株式市場、怖すぎます!

まとめと結論:家計における「(株)スペース」の設計図

ここまで(株)スペースの「鉄壁の強み」と「無視できないリスク」を見てきました。これらを踏まえ、ゆるふわ投資部としての最終的な投資ジャッジを下します!

シロさん
シロさん

結論として、(株)スペース(9622)は、PF(ポートフォリオ)の主役に据える「メインエース」としては少し荷が重いけれど、家計の配当力を高める「優秀なサテライト(脇役)枠」としては非常に魅力的な選択肢だと思うよ。

ゼニラシ
ゼニラシ

同感だワン。主力の高配当株(メガバンクや総合商社など)で土台を作った上で、こういった「知名度は低いが、財務が超絶に強くて、PBR1倍割れギリギリで放置されている利回り5%近辺の株」を、ポートフォリオの端っこにスパイスとして忍ばせておくのが、賢い大人のやり方だワン。間違っても、なけなしの全財産をここに一気集中投資しちゃいけないワン!

ふわり
ふわり

なるほど!確かに、出来高が少なくてすぐに売りにくいなら、最初から「売らずに、毎年5%の配当金をのんびりもらい続ける長期放置用」と割り切って、新NISAの引き出しにしまっておけばいいんですね!

シロさん
シロさん

その通り!素晴らしい投資センスだよ、ふわりちゃん。
自己資本比率77.2%という『筋肉質な防衛力』があるおかげで、もし景気が悪化して一時的に減益になったとしても、すぐに配当がゼロになる可能性(減配リスク)は他の自転車操業な高利回り株に比べて圧倒的に低いんだ。
過去に解説した、同じように財務の盾で守りを固めるスタイルの(3489)フェイスネットワークのように、長期でじっくり保有するのに向いているね。

ゼニラシ
ゼニラシ

ギャハハ!結果オーライだワン!
宇宙ロケットの夢は綺麗さっぱり消え去ったけれど、毎年手元にチャリンチャリンと入ってくる「5%の現実的な配当金(現金)」の方が、よっぽど美しいワン!夢じゃ飯は食えないけれど、スペースの配当ならイオンモールで美味しいステーキが食べられるワン!

ふわり
ふわり

ふふふ、確かに!火星に行くより、美味しいステーキの方が実用的ですね!
今回は私の勘違いから始まったけれど、こんなにピカピカな財務の優良高配当株に出会えて大満足です。
これからは、怪しい宇宙ニュースに惑わされず、地に足のついた店舗ディスプレイのスペースさんを応援していこうと思います!


ゆるふわ投資部のまとめ:
(株)スペース(9622)は、アメリカのスペースXのような「夢の急成長ストーリー」はありませんが、「自己資本比率77%超の超鉄壁財務」「PBR1.01倍の超割安バリュー」「約5.0%の超高配当」という、日本株らしい三拍子が揃ったディフェンシブ系サテライト銘柄です。
信用倍率の重さ(需給リスク)にだけ注意し、株価が調整したタイミングで数単元を拾い、NISA口座で配当金をまったり受け取る「熟成保有」がおすすめの設計図となります。

※投資は自己責任、100%の安全はありません。企業の最新決算などをしっかりと確認した上で、ご自身の家計に合ったポートフォリオを組み立ててくださいね!

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