マツオカコーポレーション(3611):ユニクロ向け17%のアパレルOEM大手、「為替差益」が支える経常利益のカラクリ

銘柄紹介

マツオカコーポレーション(3611):ユニクロ向け17%のアパレルOEM大手、「為替差益」が支える経常利益のカラクリ

シロさん
シロさん

みなさん、こんにちは!『ゆるふわ投資部』の時間だよ。今回は東証スタンダードの「マツオカコーポレーション(3611)」。ユニクロをはじめとする世界的アパレルブランドの衣料品を製造する、OEM(相手先ブランド製造)の大手企業だね。

ふわり
ふわり

ユニクロの服を作ってる会社なんですね!株価も1年で32%も上がってるみたいだし、絶好調なんじゃないですか?

ゼニラシ
ゼニラシ

株価は確かに好調だが、決算をよく見ると経常利益が営業利益の2.5倍もある、ちょっと変わった構造になっているワン。この差がどこから来ているのか、そしてユニクロ依存というリスクも合わせて見ていくワン。

基本データ

まずは株価と主要な投資指標を確認しましょう。

指標項目 数値 補足
株価(直近終値) 2,401円 2026年6月30日時点。1年前(2025年6月20日)の1,819円から約32%上昇
直近1年の高値/安値 2,712円/1,800円 高値:2026年2月12日、安値:2025年7月2日
PER/PBR 8.06倍/0.63倍 2026年6月30日時点。予想PERは7.41倍とさらに低い水準
ROE 8.04%(予想8.51%) 標準的な水準
EPS/BPS 298.06円/3,804.28円 実績ベース
時価総額 約252億円 2026年6月30日時点

深掘り①:稼ぐ力を見る——「為替差益」が押し上げる経常利益

シロさん
シロさん

マツオカコーポレーションは1956年設立、中国・ベトナム・ミャンマー・バングラデシュなどアジア各国に生産拠点を持ち、年間5,700万枚もの衣料品を生産しているんだ。売上高の約17%はユニクロ向けで、東レやコロンビアスポーツウェアなど欧米系ブランドも手がけているよ。2025年4月期〜2026年3月期の通期実績は、売上高742.51億円、営業利益21.74億円、経常利益53.91億円、純利益31.17億円、EPS298.12円だったんだ。

ふわり
ふわり

営業利益21.74億円なのに経常利益53.91億円って、2倍以上ありますね!何が理由なんですか?

ゼニラシ
ゼニラシ

これは為替差益の影響が大きいワン。中国やベトナムなど海外に生産拠点を持つ会社は、円安が進むと海外での製造コストが円換算で目減りしたり、外貨建て資産の評価が膨らんだりして、為替差益が発生しやすいんだ。実際に外部の情報でも、直近の四半期決算で「為替差益の拡大により経常利益が大幅増益」だったと伝えられているワン。裏を返せば、円高に振れれば同じ理屈で経常利益は縮みやすいということでもあるぞ。

深掘り②:還元する気はある?

シロさん
シロさん

配当は今期実績100.0円、配当性向33.5%。来期の配当予想は115.0円へ引き上げられていて、増配基調にあるよ。

ふわり
ふわり

増配なんですね!利回りはどのくらいなんですか?

ゼニラシ
ゼニラシ

株価2,401円に来期予想配当115円を当てはめると、利回りはおよそ4.8%になるワン。配当性向も33.5%と無理のない水準だ。ただし、この配当の原資となる利益に為替差益という「変動しやすい要素」が含まれている点は、頭の片隅に置いておくべきだぞ。

深掘り③:倒れない筋肉はあるか

シロさん
シロさん

財務面は、通期末時点で総資産751.74億円に対し純資産435.58億円、自己資本比率53.1%。標準的〜やや高めの健全な水準だね。営業CFも+60.71億円としっかりプラスで、現金同等物も195.06億円と潤沢だよ。

ゼニラシ
ゼニラシ

財務は安定しているワン。投資CFは-43.57億円と、ベトナムなど新拠点への設備投資にしっかり資金を回している様子も見て取れる。中国生産コストの上昇を受けてASEAN諸国へ生産シフトを進めている戦略も、長期的な競争力維持という観点では理にかなっているぞ。

ゼニラシの毒舌チェック:最大のリスクは?

ゼニラシ
ゼニラシ

今回のリスクは3つだワン。①経常利益・純利益の押し上げ役である為替差益は、円高局面では逆にマイナス要因に転じる、②ユニクロ向け売上が全体の約17%を占めており、主要取引先の発注動向に業績が左右されやすい「一本足打法」的な側面がある、③本業の稼ぐ力を示す営業利益は21.74億円と、経常利益ほどの伸びは示していない。株価上昇や増配というポジティブな材料の裏で、収益の質(本業か、為替差益か)を見極める視点を忘れないでほしいワン。

まとめ:ゆるふわ投資部の最終ジャッジ

シロさん
シロさん

マツオカコーポレーションは、ユニクロをはじめとする世界的ブランドを支えるアパレルOEMの実力企業だよ。株価上昇・増配というポジティブな流れの裏には為替差益という変動要因があることを理解した上で、本業の営業利益の推移も継続してチェックしていきたい銘柄だね。

ふわり
ふわり

海外に工場を持つ会社は、為替の影響もちゃんと見ないといけないんですね。営業利益と経常利益、両方見るクセをつけたいと思います!

ゼニラシ
ゼニラシ

為替頼みの利益は水物だと思って見ておくんだぞワン。最終的な投資判断は、最新の決算や適時開示、為替動向を自分の目で確認した上で、自己責任で下すんだぞワン。この記事は情報提供が目的で、特定の売買を勧めるものじゃないワン。

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