大末建設(1814):株価1年で約1.7倍、配当は99円→186円へ倍増したマンション建設の中堅ゼネコン

銘柄紹介

大末建設(1814):株価1年で約1.7倍、配当は99円→186円へ倍増したマンション建設の中堅ゼネコン

シロさん
シロさん

みなさん、こんにちは!『ゆるふわ投資部』の時間だよ。今回は東証プライムの「大末建設(1814)」。大阪発祥の中堅ゼネコンで、分譲マンションなど集合住宅の建設を得意としている会社だね。

ふわり
ふわり

配当利回りが5%を超えてて、しかも株価もこの1年でぐんぐん上がってるんですよね!

ゼニラシ
ゼニラシ

そうだワン。2025年7月には2,180円だった株価が、今は3,635円。配当も2期前の99円から今期予想186円へとほぼ倍増だ。好調なのは間違いないが、今期の会社予想は「減収・営業減益」。ここをどう読むかがポイントだワン。

基本データ

株価はランキングデータ(2026年9月18日時点)、その他はJ-Quantsおよび会社の決算短信をもとにしています。

指標項目 数値 補足
株価 3,635円 2026年9月18日時点。1年前(2025年7月1日)の2,180円から約67%上昇
直近1年の高値/安値 4,495円/2,180円 高値:2026年2月24日、安値:2025年7月1日(6月末までのJ-Quantsデータ)。高値からは約19%下の水準
予想PER/PBR 約9.8倍/約1.48倍 今期予想EPS371.4円、前期末BPS2,448.79円で計算
予想配当/利回り 186円/約5.12% 前期183円から3円増配予想。配当性向は約50%
ROE 15.8% 2026年3月期実績
自己資本比率 42.3% 2026年3月末時点
時価総額 約374億円 株価×発行済株式数(自己株式除く)で概算

深掘り①:稼ぐ力を見る——2度の上方修正で営業利益ほぼ倍増

シロさん
シロさん

2026年3月期は、売上高1,055.54億円(前期比18.6%増)、営業利益65.79億円(同78.1%増)、純利益38.00億円(同84.5%増)、EPS365.6円。期初の会社予想は営業利益35.2億円・純利益22.5億円だったから、2度の上方修正を経て、営業利益は期初予想の約1.9倍で着地したんだ。

ふわり
ふわり

営業利益率も上がってるんですか?

シロさん
シロさん

2025年3月期の約4.2%から約6.2%に改善しているよ。建設業界は資材高・人手不足が続いているけど、受注時の価格設定や採算管理がうまくいったと見られるね。

ゼニラシ
ゼニラシ

問題は今期だワン。2027年3月期の会社予想は売上高984億円(6.8%減)、営業利益57.5億円(12.6%減)、純利益38.6億円(1.6%増)。減収・営業減益の予想だワン。

ふわり
ふわり

あれ、じゃあピークアウトしちゃうんですか……?

シロさん
シロさん

ところが第1四半期(2026年4〜6月)は、売上高278億円(前年同期比29.5%増)、営業利益21億円(同165.7%増)、純利益14億円(同188.2%増)と絶好調。受注高も36.1%増えているんだ。通期予想の営業利益57.5億円に対して、第1四半期だけで約37%を稼いでいるよ。

ゼニラシ
ゼニラシ

しかもこの会社、前期は期初の予想が控えめで、あとから2回も引き上げた実績があるワン。今期の減益予想も同じく「保守的な置き方」の可能性はある。もちろん、建設は完成時期で売上が偏るから、第1四半期の数字だけで決めつけるのは禁物だがな。

深掘り②:還元する気はある?——「配当性向50%」が生む連動型の増配

シロさん
シロさん

配当は2025年3月期99円→2026年3月期183円→2027年3月期予想186円。配当性向を計算すると、2025年3月期50.1%、2026年3月期50.1%、今期予想も186円÷371.4円で約50.1%。利益の半分を配当に回す方針がはっきり見て取れるよ。

ふわり
ふわり

だから利益が倍増したら、配当もほぼ倍増したんですね!

ゼニラシ
ゼニラシ

そういうことだワン。ただし裏を返せば、利益が減れば配当も減るということ。配当性向連動型は「減配しない約束」ではないワン。今の186円は、純利益38.6億円の予想が前提の数字だぞ。

シロさん
シロさん

還元はそれだけじゃないよ。自己株式は2025年6月末の約16.8万株から2026年3月末の約31.9万株へと約15万株増えていて、自社株買いも実施している。配当と自社株買いの両輪で還元しているんだね。

深掘り③:倒れない筋肉はあるか——現金が2.4倍に

シロさん
シロさん

2026年3月末の総資産596.49億円に対し純資産252.11億円、自己資本比率42.3%。前期末の41.4%から少し改善しているよ。建設会社としては標準的〜やや厚めの水準だね。

シロさん
シロさん

注目は現金だよ。営業キャッシュフローが2025年3月期の-30.59億円から2026年3月期は+92.99億円へと大きく改善し、現金同等物は44.58億円→107.76億円と約2.4倍になったんだ。時価総額約374億円の3割近くを現金で持っている計算になるね。

ゼニラシ
ゼニラシ

建設会社の営業キャッシュフローは、工事代金の入金タイミングで大きくぶれるワン。前期のプラスには入金が集中した面もあるはずで、毎年90億円規模が入ってくるわけではない。それでも手元資金に余裕ができたのは、還元や投資の選択肢を広げるプラス材料だワン。

ゼニラシの毒舌チェック:最大のリスクは?

ゼニラシ
ゼニラシ

最大のリスクは「利益連動の配当が、建設サイクルの逆風をそのまま受けること」だワン。①配当性向約50%の方針なので、利益が落ちれば配当も落ちる、②今期の会社予想は減収・営業減益で、前期が業績のピークだった可能性も否定できない、③主力の集合住宅建設は資材高・人手不足や、マンション市況の影響を受けやすい、④株価はすでに1年で約1.7倍になり、2月の高値4,495円からは約19%下がっている。好業績を市場がどこまで織り込んだかを見極める局面だワン。

まとめ:ゆるふわ投資部の最終ジャッジ

シロさん
シロさん

大末建設は、2度の上方修正で営業利益をほぼ倍増させ、配当性向50%の方針どおり配当も大きく増やした会社だよ。ROE15.8%・PER9.8倍と数字の見栄えもいい。一方で今期は減益予想で、配当は利益に連動する設計。第1四半期の好スタートが通期予想の上方修正につながるかどうかが、次の焦点だね。

ふわり
ふわり

配当性向が決まっている会社は、配当より先に「利益の見通し」をチェックすればいいんですね。11月の中間決算で上方修正があるか見てみます!

ゼニラシ
ゼニラシ

その通りだワン。配当の未来は利益の未来とセットだぞ。最終的な投資判断は、最新の決算や適時開示を自分の目で確認した上で、自己責任で下すんだワン。この記事は情報提供が目的で、特定の売買を勧めるものじゃないワン。

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