イチケン(1847):PER5.94倍の割安ゼネコンに潜む「配当利回りランキングの罠」を見抜く
みなさん、こんにちは!『ゆるふわ投資部』の時間だよ。今回取り上げるのは東証スタンダードの「イチケン(1847)」。1930年創業、スーパーマーケットやスポーツジムなどの商業施設建築を主力とする中堅ゼネコンだね。
この銘柄、配当利回りランキングで見つけたんです!利回り5.25%で1株配当180円って書いてあって、「お、これは狙い目かも」って思っちゃいました!
おっと、そのランキングの数字、鵜呑みにするのは危ないワン。会社が最新の決算で出している来期の配当予想を見ると、話が全然違ってくるぞ。順番に見ていくワン。
基本データ
まずは株価と主要な投資指標を確認しましょう。
| 指標項目 | 数値 | 補足 |
|---|---|---|
| 株価(直近終値) | 2,624円 | 2026年6月30日時点。市況情報では2026年9月18日に3,430円まで戻している |
| 直近1年の高値/安値 | 6,610円/2,495円 | 高値:2026年2月27日、安値:2026年6月8日。ピークから一時62%下落 |
| PER/PBR | 5.94倍/0.95倍 | 2026年6月30日時点。PBRは解散価値割れの1倍未満 |
| ROE | 17.3% | 実績ベース。資本効率は良好な水準 |
| 時価総額 | 約382.3億円 | 2026年6月30日時点 |
深掘り①:稼ぐ力を見る
直近本決算(2025年4月〜2026年3月期)を見てみよう。売上高1,061.76億円、営業利益90.33億円、純利益64.08億円、EPS441.4円と、しっかり黒字を確保しているね。
ちゃんと利益出してるんですね!じゃあ来期はもっと伸びるんですか?
いや、会社自身の来期(2026年4月〜2027年3月期)予想を見ると、売上高は1,080億円とほぼ横ばいだが、営業利益は85億円(-5.9%)、純利益は56億円(-12.6%)と減益予想だワン。ここ、見落とすと痛い目見るぞ。
深掘り②:還元する気はある? ——ここがランキングの罠
今期の配当実績は中間65円+期末165円で年間230円、配当性向26.1%だったんだ。でも会社が同時に発表した来期の配当予想は、中間35円+期末90円の合計125円。実績から約46%の減配予想になっているんだよ。
ええっ!?さっきの「1株配当180円・利回り5.25%」ってランキングの数字、来期予想の125円と全然違うじゃないですか…!
そういうことだワン。配当ランキングサイトの数字は取得タイミングや集計元によって、会社の最新予想と食い違うことがある。仮に来期予想125円で計算すると、株価3,430円に対する利回りは約3.6%まで下がるワン。「表示されてる利回り」を鵜呑みにせず、必ず会社の適時開示を自分の目で確認するクセをつけるべきだワン。
深掘り③:倒れない筋肉はあるか
財務の安全性は、総資産744.36億円に対し純資産400.21億円、自己資本比率53.7%。ゼネコン業としては十分健全な水準と言えるね。
ただ営業キャッシュフローは-32.32億円とマイナスだワン。利益は出てても、工事代金の回収サイクルなどで実際の現金の出入りは苦しい期だった可能性がある。ここも決算資料で確認しておきたいポイントだワン。
ゼニラシの毒舌チェック:最大のリスクは?
今回のリスクは3つだワン。①来期は減益・約46%の減配予想で「見かけの高利回り」が続く保証はない、②営業キャッシュフローがマイナスで資金繰りの実態を要チェック、③株価はこの1年でピークから62%も下落する荒い値動きを見せている。PER5.94倍・PBR0.95倍という数字だけ見て「割安だから買い」と即断するのは危険ワン。
まとめ:ゆるふわ投資部の最終ジャッジ
イチケンは自己資本比率も高く、本業の利益もしっかり出ている堅実な中堅ゼネコンだよ。ただし来期は減益・減配が会社予想として既に出ている点は、投資判断の前に必ず押さえておきたいね。
ランキングの利回りだけ見て飛びつくところでした…。会社の一番新しい発表を自分でも確認しないとダメなんですね。
分かればいいワン。最終的な投資判断は、最新の決算短信や適時開示を確認した上で、自己責任で下すんだぞワン。この記事は情報提供が目的で、特定の売買を勧めるものじゃないワン。














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