極楽湯ホールディングス(2340):ROE22.71%の温浴チェーンが果たした「復配」の意味を読み解く

銘柄紹介

極楽湯ホールディングス(2340):ROE22.71%の温浴チェーンが果たした「復配」の意味を読み解く

シロさん
シロさん

みなさん、こんにちは!『ゆるふわ投資部』の時間だよ。今回は東証スタンダードの「極楽湯ホールディングス(2340)」。スーパー銭湯「極楽湯」や「RAKU SPA」ブランドを国内外で展開する温浴施設チェーンだね。

ふわり
ふわり

極楽湯!行ったことあります!でも銭湯の会社が上場してるって、意外と知らなかったです。海外にも展開してるんですか?

ゼニラシ
ゼニラシ

そうだワン。実は中国・上海にも店舗を持っているんだ。そして今回一番のポイントは、直近の本決算で「復配」、つまり配当を再開したことだワン。なぜ配当を止めていて、なぜ今再開できたのか、順番に見ていくワン。

基本データ

まずは株価と主要な投資指標を確認しましょう。

指標項目 数値 補足
株価(直近終値) 488円 2026年6月30日時点。1年前(2025年6月20日)の483円とほぼ横ばい
直近1年の高値/安値 508円/470円 高値:2025年9月16日、安値:2025年11月18日。値幅は非常に小さく、狭いレンジで推移
PER/PBR 16.56倍/3.36倍 2026年6月30日時点
ROE 22.71% 実績ベース。標準的な水準(8〜9%台)を大きく上回る
EPS/BPS 29.46円/145.04円 実績ベース
時価総額 約155億円 2026年6月30日時点

深掘り①:稼ぐ力を見る——国内28店舗×中国14店舗の二本柱

シロさん
シロさん

2025年4月期〜2026年3月期の通期実績は、売上高162.46億円、営業利益12.36億円、経常利益13.26億円、純利益9.28億円、EPS29.49円。営業利益率は約7.6%だったよ。

ふわり
ふわり

お店の数はどのくらいあるんですか?海外展開ってどんな感じなんでしょう?

シロさん
シロさん

国内は直営28店舗、フランチャイズ12店舗。中国では2013年に上海へ進出して以来、直営3店舗、フランチャイズ11店舗を展開しているんだ。直営店は入館料・飲食・整体・物販などから収益を得て、フランチャイズ店からはロイヤリティ収入を得るモデルだよ。日本の入浴文化を中国の消費者に届ける「More Japan」というコンセプトも打ち出しているんだ。

ゼニラシ
ゼニラシ

投資キャッシュフローが-20.81億円と、売上規模の割にかなり大きいワン。これは新規出店や既存店の改装に積極的に資金を投じている証拠だ。国内の温浴市場は成熟気味だから、中国事業や新規出店でどこまで成長を上乗せできるかが今後のカギになるワン。

深掘り②:還元する気はある?——「復配」の重み

シロさん
シロさん

ここが今回の一番のポイントだよ。2026年5月20日に開示された本決算で、年間配当6.00円、配当性向20.3%という「復配」が発表されたんだ。しかも来期の配当予想も同じく6.00円としている。

ふわり
ふわり

「復配」ってことは、それまで配当が出てなかったってことですよね…?なんで止まってたんですか?

ゼニラシ
ゼニラシ

温浴・レジャー業界は、新型コロナ禍で休業・時短営業を強いられて大きな打撃を受けた業種の代表格だワン。極楽湯も含め、多くの同業他社がこの時期に無配へ転落した。今回の復配は、業績がコロナ前の水準を取り戻しつつあることのシグナルとして評価できる一方、配当利回りで見ると株価488円に対し6円の配当なので利回りは1.2%程度と、まだ高配当株と呼べる水準ではないワン。「復配できた」という事実と、「利回りが高い」というのは別の話だ、と冷静に見ておくべきだワン。

深掘り③:倒れない筋肉はあるか

シロさん
シロさん

財務面は、通期末時点で総資産130.71億円に対し純資産49.06億円、自己資本比率35.3%。施設産業としては標準的だけど、突出して安全という水準ではないね。

ゼニラシ
ゼニラシ

営業CFは+12.99億円としっかりプラスで、本業のキャッシュ創出力自体は問題なさそうだワン。ただ温浴施設は光熱費(燃料・電気代)の変動に収益が左右されやすい業種でもある。エネルギーコストが上振れした局面での耐性は、決算のたびにチェックしておきたいポイントだワン。

深掘り④:株価が動かない理由

ふわり
ふわり

株価が1年間ほとんど470円〜508円の間でしか動いてないんですね。復配のニュースがあっても株価は跳ねなかったんですか?

シロさん
シロさん

そうだね。時価総額約155億円という規模の銘柄は、出来高が少なく値動きが出にくい傾向があるんだ。復配というポジティブな材料が出ても、それが株価にすぐ反映されるとは限らない。逆に言えば、市場からまだ十分に注目されていない「見過ごされやすい」銘柄とも言えるよ。

ゼニラシの毒舌チェック:最大のリスクは?

ゼニラシ
ゼニラシ

今回のリスクは3つだワン。①復配とはいえ配当利回りはまだ1.2%程度で、高配当株として飛びつくレベルではない、②光熱費や人件費などのコスト上昇が収益を圧迫しやすい業種特性がある、③時価総額155億円という小型株ゆえ、流動性が低く売買が成立しにくい局面もありうる。「復配=安心」ではなく、業績回復の持続性と、この先のコスト環境を見ながら判断すべきワン。

まとめ:ゆるふわ投資部の最終ジャッジ

シロさん
シロさん

極楽湯ホールディングスは、コロナ禍からの回復を裏付けるように配当を再開した、国内28店舗・中国14店舗の温浴チェーンだよ。ROE22.71%という収益効率の高さは魅力だけど、配当利回り自体はまだ高くなく、コスト環境や流動性の低さといった小型株特有の注意点も併せて見ておきたい銘柄だね。

ふわり
ふわり

「復配」って聞くと良いニュースに聞こえるけど、利回りの水準までちゃんと見ないといけないんですね。今度極楽湯行ったら、ちょっと違う目で見ちゃいそうです(笑)。

ゼニラシ
ゼニラシ

復配は良いニュースだが、それだけで飛びつくんじゃないぞワン。最終的な投資判断は、最新の決算や適時開示を自分の目で確認した上で、自己責任で下すんだぞワン。この記事は情報提供が目的で、特定の売買を勧めるものじゃないワン。

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