△(8706)今村証券 : 5.6%配当で年7千円!流動性の低さを理解し家計のサブに据える長期設計

銘柄紹介

【利回り5.6%】今村証券(8706)の配当は「北陸の贈り物」か?超低PBRに隠れたリスクを徹底解剖!

シロさん
シロさん

ふわりちゃん、ゼニラシくん。4月に入ってすっかり春らしくなってきたね。最近は「ヱビスビール」の体験拠点である『YEBISU BREWERY TOKYO』が2周年を迎えて、限定ビールが出るなんてニュースもあって、街が活気づいているよ。

ふわり
ふわり

いいですね〜!美味しいビールを飲みながら、お花見なんて最高です。あ、でもシロさん、私は花より団子、団子より「配当金」ですよ!最近、すごい銘柄を見つけちゃったんです。

ゼニラシ
ゼニラシ

フン、また利回りの数字だけに釣られたんだワン?最近は太陽誘電や村田製作所みたいなハイテク株がレーティング引き上げで盛り上がってるけど、ふわりちゃんが持ってくるのはどうせ地味な株だワン。

ふわり
ふわり

地味なんて言わないでください!「今村証券」っていう石川県の証券会社なんですけど、なんと配当利回りが5.6%を超えてるんです。証券会社って、新NISAでみんなが投資を始めたら、もっと儲かるんじゃないですか?

シロさん
シロさん

なるほど、今村証券(8706)か。金沢市に本店を置く、北陸を代表する地場証券だね。確かに利回りは魅力的だし、PBRも0.5倍近辺と、かなりの割安水準に放置されている。でも、地場証券には大手証券とは違った独特の難しさもあるんだよ。

ゼニラシ
ゼニラシ

5.6%……。数字だけ見れば「お宝株」に見えるけど、中身を精査しないとただの「罠」だワン。今村証券の「稼ぐ力」が本物かどうか、じっくり分析してやるワン!

基本データと最新動向

今村証券の現在の株価指標と、直近のマーケットデータを確認しましょう。利回りの高さと割安さが際立っていますが、出来高の少なさにも注目です。

項目 数値 (2026/04/03時点)
株価 1,305円
配当利回り(予想) 5.61%
1株配当(予想) 73.00円
PBR(実績) 0.52倍
自己資本比率 61.3%
時価総額 69億円
出来高 800株
ふわり
ふわり

えっ、出来高が「800株」!?これって、私が100株買ったら、その日の取引の8分の1を占めちゃうってことですか?

ゼニラシ
ゼニラシ

そうだワン。流動性が壊滅的に低いワン!売りたい時に売れない、買いたい時に株価が跳ね上がる。典型的な「板が薄い」銘柄だワン。素人が成行で注文を出したら火傷するワン!

シロさん
シロさん

確かに。地場証券は発行済み株式数も少ないし、安定株主が多いから、市場に出てくる株が極端に少ないんだ。以前解説したいちよし証券(8624)のような中堅証券と比べても、さらに規模が小さい(マイクロキャップ)部類に入るね。

深掘り:稼ぐ力と還元姿勢

シロさん
シロさん

まずは、今村証券がどうやって利益を出しているかを見てみよう。彼らの主戦場は北陸、特に石川県だ。対面営業を主体としていて、地域の富裕層や法人の資産運用をサポートしている。ネット証券には真似できない「顔の見える関係性」が強みだね。

ふわり
ふわり

なるほど!石川県といえば、北陸新幹線が延伸したり、観光も盛り上がっていますよね。地元の社長さんたちが投資を頑張れば、今村証券も潤うって仕組みですか?

ゼニラシ
ゼニラシ

ところが数字を見ると、手放しでは喜べないワン。直近の収益性は「悪化」しているワン。営業利益率も純利益率も前年比で低下。ROE(自己資本利益率)は6.33%まで下がっている。一般的に優良とされる8〜10%には遠く及ばないワン。

収益構造の課題:手数料依存からの脱却

証券会社の利益は、主に以下の3つで構成されます。

  1. 委託手数料:株の売買を仲介した時の手数料。相場が荒れると増えるが、ネット証券の無料化の波で厳しい。
  2. 募集・売出手数料:投資信託などを販売した時の手数料。
  3. 信託報酬(代行手数料):顧客が持っている投資信託の残高に応じて入る「ストック収益」。

今村証券のような地場証券は、かつては「売買手数料(フロー収益)」がメインでしたが、現在は「預かり資産残高(ストック収益)」を重視するモデルへの転換を急いでいます。しかし、相場が不安定になると、顧客の投資意欲が減退し、収益が大きく振れてしまうのが弱点です。

シロさん
シロさん

指標データを見ると、EPS(1株利益)が前年同期比で鈍化しているのも気になるね。証券株は「相場環境」に極めて敏感な「景気敏感株」の王様。今の5.6%という利回りは、過去の好調な時期をベースにした予想かもしれないから、注意が必要だよ。

異常なまでの「割安放置」と財務の筋肉

ゼニラシ
ゼニラシ

ただ、財務の鉄壁さは認めざるを得ないワン。自己資本比率は61.3%。一般的な銀行や証券会社はレバレッジをかけるから10〜20%台が多い中、この数字は異常に高いワン。倒産リスクは極めて低いと言えるワン!

ふわり
ふわり

PBRも0.52倍!これって、以前教えてもらったカノークス(8076)と同じくらい、会社を解散して資産を分けた方がお得なレベルですよね?

シロさん
シロさん

そうだね。解散価値の半分でしか評価されていない。ただ、今村証券のような地場証券が解散することはまずないし、この余剰資金をどう成長に使うかが見えてこないから、市場からは「成長性なし」と判断されて放置されているんだ。まさに「バリュートラップ(割安の罠)」の側面もあるね。

ゼニラシの毒舌チェック(懸念点)

ゼニラシ
ゼニラシ

さて、ここからは俺様の毒舌タイムだワン!夢を見るのは勝手だが、現実を直視しろワン!

ゼニラシ
ゼニラシ

第一に、流動性がゴミレベルだワン!さっきも言ったが出来高800株。これは「誰かが1000株売りたい」と思っただけで、株価が暴落するリスクをはらんでいるワン。NISAで長期保有するにしても、出口戦略が立てにくいワン!

ゼニラシ
ゼニラシ

第二に、収益の不安定さだワン!指標データでも「収益性が悪化」と明記されている。ROE 6.33%じゃ、株主に報いているとは言い難いワン。配当利回り5.6%は、利益が出なくなれば真っ先に削られる「砂上の楼閣」かもしれないワン!

ゼニラシ
ゼニラシ

第三に、地域依存のリスクだワン!北陸経済が冷え込めば道連れだワン。特に今、日本全体で少子高齢化が進む中、地方の対面証券に未来があるのか?若者はみんなネット証券に流れているワン。既存顧客である高齢層の資産が、相続で県外へ流出する「負のスパイラル」に勝てるビジョンが見えないワン!

ふわり
ふわり

ううっ……。相変わらず厳しい。でも、確かに石川県出身の友達も、みんな東京で口座作ってますね。地元の証券会社を使う理由……何かあるかなぁ。

シロさん
シロさん

ゼニラシくんの言う通り、構造的な課題は多いね。ただ、だからこそこの「PBR 0.5倍」という評価なんだ。もし成長性が評価されていたら、株価は今の2倍でもおかしくない。リスクを承知で、この圧倒的な資産価値の「底」を信じられるかどうかが分かれ目だね。

まとめと結論

シロさん
シロさん

さて、今村証券のジャッジといこうか。結論から言うと、「資産のメインに据えるのは危険だが、超長期でインカムを狙うサブ銘柄としては検討の余地あり」というところかな。

今村証券(8706)の評価ポイントを整理します。

  • ◎ 驚異の利回り:会社予想5.61%は、全上場企業の中でもトップクラス。
  • ◎ 鉄壁の財務:自己資本比率61%超、PBR0.5倍と、倒産リスクは極めて低い。
  • △ 収益のボラティリティ:相場環境に大きく左右され、現在は利益率が低下傾向。
  • × 流動性リスク:出来高が極端に少なく、希望の価格で売買できない可能性が高い。
ふわり
ふわり

なるほど!「宝くじ」ほどじゃないけど、主力にするにはちょっとドキドキしちゃう銘柄なんですね。もし買うなら、成行じゃなくて「指値」でゆっくり注文を出してみます!

ゼニラシ
ゼニラシ

ふん、少しは学習したようだワン。でも忘れるなワン。証券株を買うということは、日本経済とマーケットの未来に賭けるということだワン。ヱビスビールの2周年を祝う余裕があるうちはいいが、不況の足音が聞こえたら真っ先に売られるのがこの業種だワン!

シロさん
シロさん

ふふ、そうだね。でも、北陸新幹線の延伸のように、地方には地方の底力がある。今村証券がその資産を活かして、株主還元をさらに強化したり、あっと驚く提携をしたりすれば、株価の訂正(リバウンド)も期待できるかもしれない。

ふわり
ふわり

はい!利回り5.6%の「北陸の贈り物」をしっかり受け取れるよう、まずはじっくりチャートを眺めてみます。ありがとうございました!

※本記事は投資勧誘を目的としたものではありません。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行っていただきますようお願いいたします。特に今村証券のような流動性の低い銘柄は、価格変動リスクが非常に高いためご注意ください。

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